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海の沈黙（1947年製作の映画）
LE SILENCE DE LA MER
上映日：2010年02月20日製作国：フランス上映時間：87分
ジャンル：ドラマ戦争
4.1
あらすじ
レジスタンス文学の最高峰といわれるジャン・ヴェルコールの同名小説にメルヴィルが感銘を受け映画化した本作。
ドイツ占領下フランスの田舎町。自宅をドイツ軍将校の宿として提供している家族。
芸術家肌の将校は、フランス語を使い家族とコミュニケーションを計ろうとするが沈黙で抵抗し続けるフランス人に歯がたたない。
3 人の登場人物がほとんど会話を交わさず独白とひとり言のみで進行する異色の心理劇。
戦時下での理想主義が挫折していくさまを処女作と思えない端正な映像で表現したこの作品は J・コクトーに高く評価され、メルヴィルの出発点として今なお必見の一本である。
1941年、ドイツ占領下のフランス。地方都市で静かに暮らす老人と姪のもとに、ある日空き部屋を探してドイツ軍将校ヴェルナーが訪ね、
共に生活をすることになる。音楽家でもあるヴェルナーはフランス文化への尊敬と畏怖の念を持って穏やかな口ぶりで礼儀正しく接するが、
老人と姪は“沈黙”でそれに応じる。ヴェルナーは「この戦争がヨーロッパ全土に平和をもたらす」と持論を語るが、老人と姪は頑なに沈黙でそれに反発する。
ある日、休暇を与えられたヴェルナーは念願のパリへと赴くが、そこで彼は戦争の真実を知る。ジャン＝ピエール・メルヴィルの長編デビュー作。
ドイツ占領下に出版されたヴェルコールの同名小説を、メルヴィルが自らのレジスタンス活動の記憶を反映し、
映画化。粗悪なフィルム、ロケ撮影、少数のスタッフ、27日の撮影期間という制約の低予算の作品ながら、ストイックな演出と完成度の高さにより
メルヴィルの評価は一気に高まった。
